確定申告の際、領収書やレシートを提出して経費にする節税方法があります。
その場合レシート一枚でいくらの節税、つまりいくらの価値があるのか計算方法を公開します。
経費の申請が節税になる仕組み
まず経費を申請するとなぜ節税になるか?なんですが、所得から経費を差し引くことができるからです。
所得税の納税額というのは下記のように計算されます。
所得税額=(所得-各種所得控除)×税率
納税額=所得税額ー税額控除
つまりこの計算方法の中の必要経費と各種所得控除を上げることで納税額がさがるということがわかりますね。
必要経費は以下ですので、こちらの領収書やレシートを取って申告すれば所得金額が下がるため税金が下がり節税になるわけです。
・消耗品費:文房具、コピー用紙、インク代、パソコン用品等
・什器備品:パソコン、周辺機器、ソフト代、自動車等
・旅費交通費:電車、バス代等
・交際費:接待費、会議費
・雑損控除
・寄附金控除
・生命保険料控除
・配偶者控除
・地震保険料控除
・社会保険料控除
・小規模企業共済等掛金控除
・障害者控除
・寡婦控除
・勤労学生控除
いくらの節税になるか計算方法を公開
例えば1万円のレシートはいくらになるかを計算したいと思います。
いくらの節税になるかは上記の計算に当てはめるとわかりますが所得によって違うので課税所得別で計算します。また、住民税も所得によって変動しますので住民税も算出します。
年収100万
レシートなし
所得税 課税所得100万円×5%(税率)=5万円
住民税 課税所得100万円×10%(税率)=10万円
レシートあり
所得税 課税所得(100 – 1)万円×5%(税率)=4万9500円
住民税 課税所得(100 – 1)万円×10%(税率)=9万9000円
15万円 – 14万8500円=1500円
年収100万の場合、1万円の領収書は1500円の価値がありました。
これは最低税率の場合の計算になるので所得税が高いほど1万円のレシートの価値が高くなります。
では年収1000円万の場合を計算してみます。
年収1000万
税額:参考
https://venture-finance.jp/archives/3188
レシートなし
所得税 課税所得598万円 × 20% ー 控除額42.75万円 = 76.85万円
住民税 課税所得603万円 × 10% + 均等割5000円 - 調整控除2500円 = 60.55万円
レシートあり
所得税 課税所得597万円 × 20% ー 控除額42.75万円 = 76.65万円
住民税 課税所得602万円 × 10% + 均等割5000円 - 調整控除2500円 = 60.45万円
137万4000円 – 137万1000円=3000円
年収100万の場合、1万円の領収書は3000円の価値がありました。
まとめ:レシートは細目に保管しよう
経費を算出して節税対策をしっかりやることで、トータルの収入を増やすことができます。
たかが数千円のレシートでもちりも積もれば山となるという言葉通り、収入の差が生まれますのでレシートは細目に保管しましょう。
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