「まあ、すぐに決まるだろう」と思っていたのも束の間、現実はそんなに甘くありませんでした。
気づけば、時間だけが過ぎ、通帳の残高がじわじわ減っていく日々。
「このまま何も決まらなかったらどうしよう……」そんな不安に襲われながらも、ようやく約3ヶ月後の2025年5月26日、ついにポテパン経由でオファーを獲得することができました。
とはいえ、そこに至るまでの道のりは、正直言って平坦ではありませんでした。
このブログでは、「なぜ案件ゼロの状態からオファーを獲得できたのか」を、実際の動きや学びを交えながら振り返っていきたいと思います。

私は現在40歳。地方に住んでいるためフルリモート勤務が絶対条件で、扱いたい技術はフロントエンドのNuxt.jsです。
3ヶ月の活動をざっくり振り返る
どんな準備をしていたか
案件がない状況でも、ただ待つわけにはいかず、できることは全てやりました。
スキルシートのアップデート(最新の技術や実績を盛り込む)
GitHub・ポートフォリオの整理
過去の案件の資料を読み返して、自分の強みを言語化
平日朝〜夕方を「営業タイム」として活動時間に充てる
また、フロントエンド中心のキャリアだったため、「Nuxt3」「TypeScript」など今後ニーズが高そうな技術をあらためて学習・実践。
可能な限りアウトプットの場も作りながら、自信を取り戻す作業を地道に続けました。
活動期間中の心境の変化と焦り
3月の時点ではまだ「まぁ、今は年度末だし…」と余裕がありました。
しかし、4月に入っても動きが少なく、「あれ? 案件ってこんなにないもの?」と焦りが出てきます。
知人に聞いても「最近ちょっと案件減ってるかも」との声もあり、少しずつ自信を失いかけていました。
それでも「動き続けるしかない」と、自分に言い聞かせながら、毎週のようにエージェントと面談し、紹介される案件に応募していきました。
各エージェントの動きと印象
オファー獲得したエージェント
今回、最終的にオファーに至ったのがポテパンフリーランスです。
やり取りがスピーディーで、担当者も非常に実務理解があり、「スキルと案件のマッチ度」をしっかり見極めた提案をしてくれた印象があります。
決め手になったのは、紹介された案件の要件が、自分の経験にぴったりハマっていたこと。
エージェントからの「この案件、ぴったりだと思います」という熱量が、こちらにも伝わってきて、気持ち的にも前向きに進めることができました。

オファー見送りしたエージェント
エンジニアファクトリーは、こちらからはオファーをいただいたものの、最終的には見送りにしました。
理由は、金額や稼働条件の面で自分の希望と合わなかったためです。
担当の方の対応は丁寧で好感を持ちましたが、商流が深く、条件面での調整が難しい印象でした。
また、面談を通して「この案件で本当に力を発揮できるか?」と自問したとき、どうしても納得感が得られなかったため、今回はお断りする決断をしました。
またポテパンと比べて10万近く単価差があったのも理由です。
面談依頼のみ:レバテックフリーランス
レバテックフリーランスからは数件の面談依頼があったものの、オファーまでは至らず。
全体的に「人気案件」や「競合多めの案件」が多く、実力以上の争いになる印象が強かったです。
また、エージェントによってはテンプレ的な提案も見られ、こちらの希望や背景への理解が薄いと感じることもありました。
とはいえ、業界最大手なだけあり、案件数は圧倒的です。

案件紹介のみ
上記のエージェントからは、案件紹介はあったものの、面談やオファーにはつながらずという結果になりました。
いずれも対応自体は丁寧でしたが、紹介される案件が自分の希望条件(リモート、単価、業務内容など)とズレているケースが多く、実際に応募するには至らないことが何度もありました。
また、紹介されたタイミングもバラバラで、「このエージェントからは今後も定期的に提案が来るか?」という信頼感が持ちづらい部分も正直ありました。
とはいえ、複数のエージェントを併用することで、世の中にどんな案件があるかの“地図”が見えてくるのは大きなメリットです
完全音沙汰なし
音沙汰がなかったのは1 on 1 Freelance、DYMテックです。
登録はしたものの、一度も案件紹介や連絡がなかったのがこの2社。
タイミングやスキルのマッチ度による可能性もありますが、「登録して終わり」という体験だったのは残念でした。
もちろん、こちらからのアクションも必要ですが、「登録直後の一言」すらないと、正直信頼して待つことも難しく感じてしまいます。
崖っぷちをどう乗り越えたか
自分なりにやった工夫
自分の強みを整理し直した(何ができて、どんな案件に貢献できるのかを言語化)
紹介された案件に対して、ただ応募するのではなく、なぜ自分が適しているかをきちんと伝える
稼働条件や単価を最初から妥協しないスタンスを取ることで、ミスマッチを減らすように意識しました
スキルやポートフォリオの見直し
特に意識したのは以下の2点:
GitHubの更新(最近の実装内容を残す)
スキルシートの具体性アップ(ただ「Vue/Nuxtが使える」ではなく、「どんな設計思想でどんな実装をしたか」を書く)
これによって、「あなたのスキルや案件理解はよく伝わりました」と言ってもらえる機会が増えました。
案件応募の仕方の変化(戦略の変化)
初期:紹介されるがまま応募
中盤:条件に合うものだけ厳選して応募(応募数減少)
終盤:「エージェントと一緒に戦略を立てる」ようにし、希望に近い案件に集中応募
「数撃ちゃ当たる」ではなく、「選んで、当てにいく」スタイルに変えたことで、徐々に“選ばれる側”から“選ぶ側”にシフトしていけた感覚がありました。
わかったこと・気づいたこと
1.GW後に案件が一気に増える(タイミングの重要性)
案件が動き出したのはゴールデンウィーク明け(5月中旬)から。
3〜4月に動かず焦っていた時期は、実は業界全体が動いていないだけだったのかもしれません。
この時期の動きは、焦っても意味がないフェーズとして割り切ることで、心の安定にもつながりました。
2.商流と単価の関係(大手エージェント vs 小規模エージェント)
大手エージェントは商流が浅く、単価も高め。
一方、中小エージェントは案件数は多いが、商流が深く、結果的に単価が低いという傾向が強く見られました。
ポテパンのように「中小でも商流が浅い」ケースもあるため、エージェントの構造をきちんと確認することは非常に重要です。
3.エージェントとの相性もある
レスポンスの速さや担当者の理解度、そして「どんな案件を紹介してくれるか」は、すべてエージェントごとのカラーや相性によります。
自分の働き方や価値観に合うエージェントと付き合っていくことで、紹介される案件の質も、自分の気持ちも安定していくことがよくわかりました。
6. 今後の動きとまとめ
今後どんな戦略で動くか
今回の経験を活かし、「タイミング・相性・商流」を見極めた戦略的なエージェント活用をしていく
リスク分散の意味で、複数エージェントは今後も併用
なるべく「指名で声がかかる」ような状態を目指して、ポートフォリオや発信も強化予定
読んでいる人へのアドバイス(これから動く人に向けて)
案件がないときは「自分に原因がある」と思いがちだが、タイミングや運も大きい
焦らず、やれることをやる。発信と準備は裏切らない
エージェントの質=案件の質ではない。信頼できる担当者と出会えるかが鍵
フリーランスエンジニアとして生き残るために必要だと感じたこと
技術力だけでなく、「伝える力」「営業する力」が必須
自分を客観視して、改善し続けること
信頼できる人やエージェントとの「関係性」を大事にすること
最後まで読んでいただきありがとうございました。
誰か一人でも「今苦しいけど、動き続ければ道は開けるかもしれない」と思ってもらえたらうれしいです。
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