現状の求人状況が知りたい。
先日上記のような質問が届き、その時は私なりの情報を得て回答はしました。
その後、状況は刻一刻と変化していて先の読めない世の中でありますが、転職エージェントやフリーランスエージェントと話すうちに見えてきた、コロナ禍での求人状況について書いていきます。
プログラミングスクールに聞いてみた
プログラミングスクールは、転職と直結していて
初学者エンジニアが~人、もしくは~%が卒業後、転職に成功、もしくはできなかったかを把握しています。
そのため現在のコロナ禍での求人数をコロナ以前と比べてもらいました。
結果、7割減という衝撃的な回答がありました。
100社あったとしたら30社ほどに減っているということです。
でもこの経済状況ではかなりリアルな数字ですよね。
下記サイトで株式会社キープレイヤーズの代表取締役の方も以下のように仰っています。
全体でどのくらい縮小するのかというと、参考になるのが人材業界の市場規模です。求人数にほぼ比例するこの数値は、リーマンショック時に約40%減少しました。
今回のコロナショックがリーマンショックと同程度の影響になった場合、求人数は6割程度まで縮小することが予想されます。
引用:https://type.jp/et/feature/12907
経済の打撃はリーマンショック超えと指摘する専門家もいる中で求人割合は6~7割減というのは妥当なところです。
実際のフリーランスの案件数の比較
2019年12月
2019年12月10日に以下フリーランススタートの記事を書いております。

フリーランススタートはフリーランスエージェント数社が抱える公開案件を全て検索できるサイトです。
この記事では日本ではコロナ以前である2019年以前の各都道府県の求人数をキャプチャいしていました。
それが下記です。
以下、求人案件の多い主な都道府県を順に並べました。
東京 | 132,321 |
---|---|
大阪 | 17,058 |
神奈川 | 8,155 |
福岡 | 3,341 |
2020年5月現在
以下、求人案件の多い主な都道府県を順に並べました。
東京 | 128,059(-7,262) |
---|---|
大阪 | 17,735(+677) |
神奈川 | 7,960(-195) |
福岡 | 2,966(-375) |
東京、神奈川、福岡が10%前後の減少に対して、大阪は微増しています。
また10%減とはいえ、7割減とは大きく離れた数値であることが分かります。
なぜITでも求人数を減らしているのか
理由は3つあると考えられます。
- 間接な打撃
- 直接的な打撃
- 影響はないが消極的
間接な打撃
間接的な打撃を受けてる企業は多いです。
つまり打撃を受けてる企業から発注を受けていたBtoBのサービスを展開していた企業がそれに値します。
Web制作会社でもどちらかというと案件が滞った取引先が多いと想像します。
直接的な打撃
直接的な打撃を受けている企業は、コストが多くかかっているケースです。
つまり会社の家賃を払い続けているが、交通費やリモート援助金、自宅待機している社員や新卒の給料などは無駄に支出としてかかっています。
今、オフィスを存続させるか契約を切るかという議論も各企業でされているようです。
影響はないが消極的
影響はないが、今後の経済の落ち込みに備えて、雇止めや雇用に消極的になっている企業も多いです。
今はIT転職をしたり、フリーランスにならないべきなのか
では求職者は現在どのような行動を行えばいいでしょうか。
私の見解としては以下です。
- 辞めなくても続けられる状況だったらもう少し様子を見る
- 転職が急速に必要だったら、動く
辞めなくても続けられる状況だったらもう少し様子を見る
まずは、現在の就業環境でまだやっていけそうなら続けることをおすすめします。
その中でも低リスクな転職活動をしてみるということはぜひやっていただきたいです。
つまり現職を辞めずに転職サイトで求人を検索したり、エージェントに相談したりということです。
エージェントもすぐ転職するわけではないと言われればしつこく連絡することはないです。
転職が急速に必要だったら、動く
職についてなかったり、辞めたくてしょうがなかったら早めに動くことをおすすめします。
いろいろ考えても結果的にすぐ決まったりすることもあります。
もし今転職するか迷っているなら動いた方が得られるものは大きいと思いますよ。
求人数が伸びている業界は?
下記ブログでは、業界別の壊滅度がリスト化されています。
この中で壊滅度が低い、むしろ伸びてる業界は以下です。
- 食材宅配関連
- オンラインシステム
- EC系
- C(消費者向け)Webサービス
この業界を狙うというよりかは、エージェントから紹介があったら、今後も伸びそうな業界かを選定するという方が現実的な気がします。
求人数が伸びてる業界に行くことで得られる未来
この苦境の中、転職成功した人は強いというのが転職エージェントやフリーランスエージェントの意見でした。
最初の質問に戻って、夏頃の転職状況はどうなの?ということですが、こちらに関しては現在収束に向かってることから、そこまで壊滅的な影響はないと考えてよいかと思います。
とはいってもこれはあくまでフリーランスエンジニアとしての意見なので、先が読むのはだれにとっても難しいことには変わりありません。
こういった時に必要になるのは行動だと思いますので、まずは状況や環境によっても違うと思いますので、下記を参考にされてみてください。
- 辞めなくても続けられる状況だったらもう少し様子を見る
- 転職が急速に必要だったら、動く
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