この記事では上記のような疑問を持つ方に向けて書いていきます。
2012年からWebエンジニアとして働き始め、現在はSESのフリーランスとして働いています。
SESで働く私だからこそ言えるSESの闇と真実を書いていきます。
SESとは
そもそもSESとは何か、わかりにくいので一旦整理しておきましょう。
SES(システムエンジニアリングサービス)とはソフトウェアやシステムの開発・保守・運用における委託契約の一種であり、特定の業務に対して技術者の労働を提供する契約です。
IT業界におけるシステム開発の契約形態には、大きく分けて、
[1]顧客から依頼されたシステムの完成を約束し、納品する
(この場合、顧客は納品物の対価を支払います)
[2]技術者の労働を提供する
(この場合、顧客は技術者の労働の対価を支払います)の2種類があり、SESは[2]に当てはまります。
引用:https://www.elite-network.co.jp/dictionary/ses.html
つまりある会社に所属してる労働者が他の会社に業務を派遣することをSESと言います。
現在私はフリーランスとしてレバテックフリーランス(ベンダー)と契約しており、別の企業(クライアント)で労働しているためSES(準委任契約)となります。
SESと請負契約との違い
SESと請負契約とは以下のような違いがあります。
契約形態 | 指示 | 目的 |
---|---|---|
SES | ベンダー | 業務を遂行すること |
請負契約 | クライアント | 成果物を完成させること |
つまりSESであれば業務を遂行することが目的なので成果物に責任は伴いません。
労働時間の提供に報酬が発生しているのです。さらにベンダー、つまり契約してる企業からの指示に従うことになります。
ベンダー以外の、例えば常駐してる企業の社員や別の会社のPMなどから指示をもらったり勤怠管理をされることは基本的には契約違反です。
偽装請負はなぜ横行している?
上記のようにクライアントから直接指示された!という方も多いのではないでしょうか。
私もそうです。
これは偽装請負になり契約違反なのですが、なぜ横行してるかの1つの理由として様々な契約が混在してることが原因の1つです。
1つのプロジェクトに複数の契約形態、個人事業主や正社員など契約をいちいち分けてられないというのは致し方ないかもしれません。
さらに現場のクライアントやPMが誰がどういう契約をしてるか知らないということも問題です。
契約形態を合わせるか、分けておくなど認識する仕組みづくりが必要と考えます。
Sierとは違うの?
Sierは開発を請け負っている企業になります。
開発自体を自社でやるか、依頼先に人を送り込むかの違いです。
SierもSESを利用して働き手を増やしているためわかりづらくなっています。
【闇】SESフリーランスはやめとけと言われる理由
※ここでは私がフリーランスのためSESフリーランスに限った話となります。
SESフリーランスはやめとけと言われる理由は以下です。
- マージンが毎月抜かれる
- クライアントの都合で切られる
- 客先常駐が多い
マージンが毎月抜かれる
マージンが毎月抜かれるためそれをよく思わない人が多いです。
だいたい金額にすると10〜20万円が抜かれると思っていいです。
1年だと100万円〜以上となりますね。
クライアントの都合で切られる
クライアントの都合で切られるのは事実です。
契約期間中に切られるのはよっぽどですが、数ヶ月で契約終了となることが多くあるので、ずっと同じ環境で働きたい人には向いてないかもです。
客先常駐が多い
客先常駐が老いというのも本当です。
フリーランスであれば自由な働き方を望む方も多いですが、SESは正社員ぽい面もあります。
同じ時間に業務開始、同じ時間に定時がやってきますし、客先常駐が基本的には多いです。(特に大手)
SESのいいところ・メリット
では反対にSESのいいところを書いていきます。
私自身SESの働き方が自分に合ってると思いましたし、当分はSESのフリーランスでいきたいと思ってるのでその理由になります。
- 単価がいい
- 様々な現場が経験できる
- リモートが増えている
単価がいい
SESのフリーランスが正社員の給料2〜3倍〜になるのは普通です。
そのくらい単価がいいです。
そのためマージンが抜かれてることが私自身はあまり気になりません。
ただ直接契約できる方は、その方がいいと思います。
なぜならSESはいつでもできるけど、直接契約はコネがあるうちしかできませんからね。
直接契約は、その分責任も全てきますし、その企業との取引がなくなったら自分で一から探すというのが大変そうではあります。
様々な現場が経験できる
同じ職場にいる業務形態に比べて、SESは短期契約がほとんどなので様々な現場のスキルを吸収することができます。
そのためまだベテランでなく伸び盛りな若手にもお勧めできるのがSESです。
リモートが増えている
私が参入した時は、リモート案件を持ってるSESは少なかったのですが、どんどん多くなっていき、コロナの影響で爆発的に増えました。
去年、友人がレバテックフリーランスにリモート案件はないと門前払いを食らいましたが、現在私はレバテックフリーランスを通してフルリモート案件に入っています。
また、定まった時間で働くというのも割と大事です。
自由な時に働いて、自由に休んで、で正社員の数倍稼げるという自身がある人はそうしましょう笑
割と時間を固定するのはメンタルにもいいですよ。
おすすめのSES企業3選
フリーランスのSESはフリーランスエージェントと呼ばれます。
無料でフリーランスと企業をマッチングしてくれるのでフリーランスがいいけど営業したくない、という人にはおすすめですね。
1.レバテックフリーランス
レバテックフリーランスの基本情報
対応エリア・地域 | 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・京都・愛知・福岡 |
---|---|
支払いサイト | 15日(月末締め翌月15日支払い) |
手数料(マージン) | 非公開 |
最高単価 | 125万円 |
平均単価 | 71.8万/862万 |
情報:フリーランススタート
レバテックフリーランスは、フリーランスエージェントの中でも大手のエージェントです。
レバテックフリーランスの特徴
- 知名度が圧倒的
- マッチング率が高い
- フォロー体勢の充実
①知名度が圧倒的
レバテックフリーランスの具体的な実績は以下です。
- 登録者数:107,000人※レバテックサービス登録者数(2019年3月現在)
- 認知度:業界No.1※2017年4月 クロスマーケティング調べ
- 年間提案数:103,953件
- 月間新規案件数680件以上
認知度が高いから登録者数も案件数も多いことが特徴です。
そのため、同じ案件に何人かレバテック経由のフリーランスがいることもしばしばあります笑
そうなると話もしやすいし、連絡を取り合うような友人も個人的にできたのがよかったです。
特徴② マッチング率が高い
これも個人的に言えることですが、レバテックはマッチング率が以上に高いです笑
自分のような凡人エンジニアでもレバテックは救ってくれてます。
具体的な成績は以下です。
・3社:レバテックフリーランス
・1社:他社エージェント
・1社:正社員時代の会社の紹介
2020/8まで、5社中3社がレバテック経由です。
しかも毎回他のエージェントも含めて探しますが、レバテックのマッチング率が高いためレバテック経由になっています。
特徴③ フォロー体制
レバテックのフォロー体制は以下です。
- 面談担当・・・最初の面談から企業が変わっても付き合いが続く
- 企業担当・・・企業ごとに代わる
- フォロー担当・・・企業担当のサブ(固定ではなく複数人いる)
担当とのやりとりは急ぎの場合、LINEで可能ですし、企業担当の他にフォロー担当がいます。
私自身は、面談担当はLINEでのやりとりもあり、その他企業担当、フォロー担当はメールでした。
通常他のエージェントは、一人の担当が全て見ますので分担されてると何かと安心感があります。
レバテックフリーランスは、フリーランスエージェントの最大手だけあって総合的にバランスがいいのでおすすめです。
積極的に案件を紹介してくれるので、自分が面談を受けたエージェント17社の中でもずば抜けて企業とマッチングできました。
2.Midworks
Midworksの基本情報
対応エリア・地域 | 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・京都・兵庫・滋賀 |
---|---|
支払いサイト | 20日(月末締め翌月20日支払い) |
手数料(マージン) | 10%~15% |
最高単価 | 200万円 |
平均単価 | 72.2万円 |
情報:フリーランススタート
Midworksの特徴
Midworksの特徴は以下です。
- マージンが低めの設定
- 週3案件やリモート案件多め
- 充実の福利厚生
何と言っても福利厚生が魅力です。
また、他の大手と違ってリモート案件、週3案件が多いのでワークライフバランスも可能です。
フリーランスエージェントはマージンが高い!という人も公開されているので安心という人が多いですね。
▼マージン公開のフリーランスエージェント▼
3.ギークスジョブ
ギークスジョブの基本情報
対応エリア・地域 | 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・愛知県・大阪府・福岡県 |
---|---|
支払いサイト | 25日(月末締め翌月25日支払い) |
手数料(マージン) | 非公開 |
最高単価 | 150万円 |
平均単価 | 71.8万円 |
情報:フリーランススタート
ギークスジョブもレバテック同様、フリーランスエージェントとしては大手の部類に入ります。
ギークスジョブの特徴
- 実績が豊富
- 高単価の実現
- 福利厚生が充実
特徴① 実績が豊富
具体的な実績は以下です。
- 業界実績15年
- 取引企業数3,000社
- 登録エンジニア数16,000名
レバテック同様、ギークスジョブも実績がかなり豊富です。
特徴② 高単価
特徴③ 福利厚生が充実
福利厚生がかなり充実してるので全部使いこなすのが大変なレベルです。
以下に一例をざっくり紹介します。
- 会計ソフトの割引サービスや確定申告セミナー
- ヘルスケアやグルメなどの優待利用
- 各種オンライン学習サービスの割引利用
- その他 グルメ、映画、旅行、子育て、結婚、ジムなど
- セミナー、技術勉強会、交流会
この福利厚生はギークスジョブ独自の【フリノベ】というフリーランスに向けて作られた福利厚生です。
ギークスジョブも大手ということもあり、案件数が多くマッチング確率が高いです。
さらに福利厚生も充実しているのでギークスジョブ経由で案件決まったらラッキーですね。(うらやましい…)
まとめ
以上、SESやめとけは本当?SESの闇と真実を現役エンジニアが語りました。
実際にSESの準委任契約で働いている私がいうのだから間違いありませんが、下記のようなメリットに魅力を感じる人はありだと思います。
- 単価がいい
- 様々な現場が経験できる
- リモートが増えている
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