先日に投稿された以下記事が話題になりました。
こちらの炎上案件の記事を書いた方は、フリーランスエンジニアのMasakiさんです。
数億円規模の案件をたった二人で開発させられた話 | Plus one @plus_one_masaki https://t.co/pPwGozJCr2
— Masaki@Web技術者 (@plus_one_masaki) February 12, 2020
この記事では主に以下について書いていきます。
- 元記事の要点まとめ
- みんなの感想
- 気を付けるべき案件の特徴
現在私自身もフリーランスエンジニアとして常駐してる身なので、背筋が凍る思いで読ませていただきました。
また自身の体験からも気を付けるべき「絶対巻き込まれたくない炎上案件の特徴」についても書いていきます。
※基本的には記事元を事実として考え憶測は憶測と記して書いていきます。
※もし問題がありましたらご連絡ください。
※齟齬が発生するかもしれないので詳細は掲載元を確認ください。
数億円規模の案件を…要約まとめ
内容を箇条書きでまとめさせていただきます。一言で言うとPM(プロジェクトマネージャー)がひどいという話です。
はじまり
- 週3日程度の仕事を探していた頃、Twitterから開発案件の依頼がきた
- 内容はよくあるシステムのリプレース。あるフリーランス(PM)が大手企業を押しのけて案件を獲得(数億の規模らしい)
- 開発20名と聞いていたが2名しか集まらなかった
- PM自身が開発に参加すると豪語
技術選定
- Masakiさんが自身の経験からLaravel+Vueを提案したところあっさり了承
- PMが肝心な質問は全部スルー、重要なことをなにも決めない
プロジェクト開始
- プロジェクトが始まるも、共有される情報量が少なすぎる。
- PMが担当のはずの開発をやらない
- 何度も状況を確認するが無視
- PMが会議欠席、連絡無視して海外旅行・飲み会・トークショーざんまい
- PMの仕事を設計者に押し付ける
顧客が怒り出す
- 顧客からメイン機能の一部を先行してリリースしてほしいとの要望
- PMと認識を合わせて動く状態で顧客へ
- その後追加要件
- 不具合箇所と比較的すぐ実装可能な追加機能に関しては対応、 画面の追加が必要なものなどに関しては対応を保留
- 追加要件について、やるやらないを決めると言ったものの全部やることに。
限界
- Masakiさんが月末までに要件決めてきてと嘆願
- PMが謝罪。人員を増やすことと開発に参加することを約束
- からのもちろん開発しない。
- 追加メンバーが未経験なので結局巻き取ることに
- この時点であがってきた仕様書が原稿ソースのコピペとコメント
撤退
- これ以上は付き合いきれないと判断し、当月の請求の事態や引き継ぎをすることを条件に撤退することを宣告
- Masakiさんが抜けた後リスケと1から仕切り直しになったよう
みんなの感想
クソIT現場しぐさなのか、あるいは他業種他業界でもあるんか分かんねーんだけど、
「これどうしますか?」とか
「この件いつになります?」って目の前で聞いてんのに
完 全 聞 こ え て ま せ ん 無 視 をカマすオッサン
アレなんなん??🤔https://t.co/KElqsQwqjk— ْ (@yontengoP) February 13, 2020
SNS経由の仕事は、とても嬉しい事でも有るのでしっかり「bosyu」を使って工数に合わせたエスクローをしてから受注しましょう! https://t.co/krcg0k21M5
— 中川祥太@caster (@nakasy000) February 13, 2020
SNSのエンジニア募集もいい話ばかりではないんだなー https://t.co/wu2wxrlEM6
— owlbeck (@owlbeck) February 13, 2020
面白い、で済ませてしまってはいけないのだけど文章がホント面白いのだから仕方ない。
明日わが身にならぬよう。。。 https://t.co/9qY0q5u0Cd— HR@株式会社コスモ (@ottiy_cos) February 13, 2020
文章がとてもわかりやすくてリアリティがある。 https://t.co/7iywXHS9BU
— にんにく!油!唐辛子! (@mikisan_39) February 13, 2020
PMの信頼が落ちてる昨今、PMと名ばかりなヤカラに憤りを感じるのですが、
PMのスキルや信頼性を確認したい方はPMに対し以下のように申し付け下さい。
「当案件のプロジェクト憲章を見せて下さい」
これでPMか否か分かります。
これで命を賭ける価値があるか分かります。 https://t.co/IY3uRC6nSV— すぎゃ(╹◡╹)🍣 (@sugya_pm) February 13, 2020
仕事をしない、出来ないPMがいた場合、自分がPM業務を経験するチャンスだったりするんだよね。実際に僕はこのやり方で開発職から上流の仕事にシフト出来ました。
何はともあれお疲れ様です。 https://t.co/WBjcAQGWo4
— iori (@joker27430147) February 13, 2020
気付いたら読み切ってた。契約破棄して逃げたくなる内容でしかなかったなあ・・・・ https://t.co/y2Z6vDaTuU
— コニー (@MHTcode_cony) February 13, 2020
ビッグマウスや無根拠な自信で受注できちゃう事例ってあると思うんだけど、まぁ普通の人なら一回やらかしたら反省して改善するんよね…。そうでない人はそのまま外ヅラが最大化するのでSNSとかトークショーとかで活躍し、若い人を巻き込んでいくのだなー。 https://t.co/4nQplA1dgN
— どぜう@ギャン泣かれ (@_4get3not_) February 13, 2020
この話は、余りにも極端だが、わかってない決めないPMは多い。
そーゆーヤツをどうにか排除するシステムは無いのかね・・・(T^T) https://t.co/DR1eSRXpLD— 榊教授◆分散投資実施中(ただいま養分)!! (@tznhy0203) February 13, 2020
読んでてつらくなってくるw
SNSの発言とその人物像はだいたい一致するんだなと勉強になった
この記事が今後誰かを救う貴重な資料となるだろうな。
2020年ベストブログ記事はもうこれに決まりましたw https://t.co/jqgJBDPwAG— suganoo@ビッグデータインフラの人 (@suganoo) February 13, 2020
真偽のほどはわからないけど(反論を見ていないので)
本当なら、このPM(?)の人はエンジニアよりも詐欺師のほうが向いている気がするなあ
こんな体で大きな仕事取れるってすごいよ https://t.co/yuwvDqmEUz— Shiki (@shiki_hr13) February 13, 2020
下手な小説より面白い。
プログラマの現実と教訓を学べます。
私のような案件未経験者にオススメ! https://t.co/BibpoFAhxk— ぽるが@週7勤務なう (@poruga0507) February 13, 2020
そこらのホラー映画よりよっぽど怖い。PMの重要性たるや
数億円規模の案件をたった二人で開発させられた話 | Plus one @plus_one_masaki https://t.co/FDVwHgzWj6
— 藤 田 卓 也 (@2gta9) February 13, 2020
何がベストプラクティスなのか俺の浅い経験じゃ到底わからない…何はともあれ開発メンバーの皆さんにお疲れ様でしたと労いたい気持ちと、胸が締め付けられる思いでいっぱい😭 https://t.co/KQWsgr5BTV
— まさしゃい (@masashai_se) February 13, 2020
はてぶ
こう言うの双方の言い分聞くべきなんだけどPMの人のTweet見たらクソ老害感溢れてて、うわぁ、、と言う気持ちになったので多分本当だろうなぁ
キラキラエンジニア界隈で渋い大人の男を演出してたあの人か、やはりプログラミングの話をしない自称業界人は一切信用してはいけない / ツイッター見るとまたLaravelでまともなプログラム組める人募集とかやってて怖い
チーム云々は置いといて、体制揃ってると嘘ついて始めるとか普通に裁判沙汰だと思うけど、納期まで付き合うクライアントも不思議。時間と費やされた自社側の工数は帰ってこない訳で。自社内に管理者はいなかったのか
やっぱりPMがクソな案件はどうしようも無い。エンジニアだけいればなんとかなると思ってる奴全員消えろ
内容に該当するPMの人材募集ツイートはこれかな。https://twitter.com/_ikeshin/status/1133097982767689729 https://twitter.com/_ikeshin/status/1220298835341139969 https://twitter.com/_ikeshin/status/1219111762345091073
SNSで仕事を受けるとヤバい。そういう事ですね。
問題のPMとは?
問題になってるPMはいけしん@ジジイ(無資格無認可システム放火魔)@_ikeshinという方のようです。
gmail、googleカレンダーのUIと機能をLaravelで再現できる人いる?
— いけしん@ジジイ(無資格無認可システム屋) (@_ikeshin) May 29, 2019
割とフォロワーも多く公演もやっているそう…。
なかなか盛況なようです…汗
イベントの説明には以下の文言が。
世の中、遅い業務系システムが多すぎる。
遅くなったことをデータ量のせいにするのはやめよう。
「システムが重い」なんてセリフをクライアントの口から出させてはいけないんだ。ほぼどんなシステムでも稼働期間に比例してデータ量は増加する。
つまりデータ量が増えても一定の品質を保てることが必須。
入力したデータが保存され、保存されたデータを呼び出すことができるなんてことは当たり前であり、検索を掛けたときにいかに早く結果を読み出せるかがポイントとなる。
1万件のデータであれば快適なのに、1000万件になると一覧表示すら覚束ないのはバグであると認識してほしい。この講座ではあらゆる業務システムのDB設計、DB取り回しを体得してもらう。
目の前にある情報をいかに効率よくデータ化できるかを脳で覚えてもらう。
効率よくデータ化したものは高速に検索でき、高速に取り出すことができる。
単にインデックスを張ればいいなんて初級者の考えを捨て、DBに操られるのではなくDBを操る側になろう。
今回の炎上はもちろん認識してるようで以下のTwitterを投稿しています。
何か騒がせてすみません。
DMもいただいて恐縮です。
本件に関しては一旦静観させていただきます。
お問い合わせについては回答させていただきますのでどうぞ。
— いけしん@ジジイ(無資格無認可システム屋) (@_ikeshin) February 12, 2020
俺がなぜ指名で仕事を任されているかを考えろ。
俺が適当な仕事してたら多くの企業から10年以上も継続して仕事来るわけねぇだろ。
だからお前たちは子供なんだよ。
— いけしん@ジジイ(無資格無認可システム放火魔) (@_ikeshin) February 12, 2020
毎月いくら払えばよかったんすかね?
安くてすみませんね。
— いけしん@ジジイ(無資格無認可システム放火魔) (@_ikeshin) February 13, 2020
開き直りのような発言ですが、何か反論があるなら静観と言わずに反論してほしいところではありますね。
自分の現在の案件についてもちょっと触れる
こんな炎上案件もあるんだな~と数か月前であれば自分も他人ごとのように感じていました。
しかし今の案件にあたって
- 炎上案件ってあるんだ
- 仕様書ない案件ってあるんだ
- 土日がスケジュール引かれてる案件ってあるんだ
ってな感じで炎上案件の火消しを現在も担当しているのが私です。
おまけにとある出来事があり2日程バックれました笑(エージェントには伝えてましたが、現場には伝わってなかったよう)
その後、諸々ありまた復帰したのですが現在進行形なので、今は控えさせていただき改めて自分も便乗して書くかもしれません。笑
エージェントにも「バックレて辞めるフリーランスがいる」と言われたことはありました。
その時自分は「そんなフリーランスやばいだろw」と思ってたので、まさか自分がそうなるとは思いませんでしたし、明らかに現場が悪いという場合もあるんだなと思いました。
フリーランスが気をつけるべき案件の特徴
そんな、あまりよくない経験を持ってる自分からもフリーランスが気をつけるべき案件の特徴についてお伝えしたいと思います。
もしこれから初めてフリーランスになって案件に入る、初学者エンジニアの方がいたら参考にしていただけたら幸いです。
入る前
- 何経由での案件か
- 案件の状況確認
- 案件に携わる人数の確認
- 案件の技術確認
1つずつ解説します。
何経由での案件か
皆さんの感想でもあったようにTwitterの案件は個人的には信用していません。
フォロワーが多いとはいえ身元が不確かだからです。
支払がなかったとかも定期的に聞きますよね…。
なので余程信頼関係が出来上がってないと、仕事の付き合いは難しいかなと思います。
自分は間引きはされますが、フリーランスエージェントを頼っています。
案件の状況確認
これが最も大事で、且つうやむやにされやすいところなので、しっかり聞いておくことが大事です。
自分の場合も聞いたのですが、これからリファクタリングをするからそれに加わるという説明以外は濁された感じがしました。
あとで知りましたが、炎上後のリファクタリングで、仕様書もない案件でした。
案件に携わる人数の確認
開発が何人で、その中でもバックエンド、フロントエンドの人数は聞いておいた方がいいです。
これから人を集めるところなのか、ほぼ集まっているかなどの状況も確認できます。
自分はフロント1人の現場は行きたくないのでできるだけ、案件に対して多くいそうなところを選びます。
案件の技術確認
割とあるのがフルスタックを依頼されることや、入ってから違う言語を依頼されることです。
なので、ここもその意思がなければ面談の時点で確約しておきましょう。
入った後
- 現場の雰囲気
- 同じく働く人がおかしくないか
- 要件・スケジュールに無理がないか
- PMが機能しているか
入った後も上記は確認し、少しでもヤバそうと考えたら早めに抜けるのも手です。
なぜなら、長くなるとどんどん抜けづらくなります。
最初の1ヶ月は、顧客もお試し期間のようなものなので、その間に見極めるようにしましょう。
基本的には短期で更新、長期更新の時は本当に大丈夫か(職場、案件の先行き)を確認した方がよいですね。
まとめ
以上、数億円規模の案件をたった二人で開発させられた話をまとめさせていただきました。
繰り返しますが、Twitterでの案件はよほど信頼関係がないとトラブルになりやすいです。
フリーランスエージェントを通すことで少なくとも今回のようなことは避けられそうです。
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