- フリーランスエージェントのマージンって何%取られてるの?
- マージンを公開しているエージェントはどこ?
- 非公開のエージェントはやめたほうがいい?

この記事を書いている私は、フリーランスのフロントエンドエンジニアです。
複数のエージェントで面談を受けてきたので、面談で聞き出せた話と、公式に公開されている数字を分けて整理します。
先に結論を書くと、マージン率を公式に公開しているフリーランスエージェントは2社だけです。ほとんどは非公開で、「一覧表」にしても中身は非公開が並ぶだけになります。
なので本記事では、公開2社の中身を具体的に比べたうえで、非公開のエージェントをどう見極めるかまでまとめます。
- マージンを公開している2社と、その中身の違い
- マージン率の相場(公式表記に基づく)
- マージン率で年収がどれだけ変わるか
- 非公開のエージェントを見極める質問の仕方
先に結論をまとめておきます。
- マージン率を公式に公開しているのはテクフリとPE-BANKの2社
- ただし2社は中身が違う。テクフリは「案件単位で10%」、PE-BANKは「継続年数で15%→10%」
- 相場は20〜30%。テクフリ公式が「一般的なフリーランスエージェントのマージンは20〜30%と言われており」と明記している
- マージン率より影響が大きいのは間に2社以上入る多重下請け。案件紹介時に必ず確認する
フリーランスエージェントのマージンを公開しているのは2社だけ
主要エージェントのマージン開示状況を、2026年9月時点の公式サイト基準で整理しました。
| エージェント | マージン率 | 開示状況 |
|---|---|---|
| テクフリ |
10%(対象案件のみ) | 公開。案件検索で10%案件を絞り込める |
| PE-BANK
|
15%→10%(継続で低下) | 公開。分配率として全段階を公表 |
| レバテックフリーランス |
非公開 | 公式サイトに記載なし |
| ギークスジョブ
|
非公開 | 公式サイトに記載なし |
| ポテパンフリーランス
|
非公開 | 公式サイトに記載なし |
| エンジニアファクトリー
|
非公開 | 公式サイトに記載なし |
| クラウドテック
|
非公開 | 公式サイトに記載なし |
| ITプロパートナーズ | 非公開 | 公式サイトに記載なし |
各社公式サイトを2026年9月時点で確認。「非公開」は公式サイト上に数値の記載が見つからなかったという意味です。
数値を公開しているのは2社だけです。残りは公式サイトのどこにも書かれていません。
つまり「マージン一覧」を作っても、正直に書けば大半が「非公開」で埋まります。一覧の行数よりも、公開している2社の中身を理解するほうが実益があります。
公開2社は中身がまったく違う
同じ「マージン公開」でも、2社の設計は別物です。
| テクフリ |
PE-BANK
|
|
|---|---|---|
| 公開の形 | 案件ごとに「中間マージン10%」と表示 | 報酬受取回数ごとの分配率を全段階公表 |
| マージン率 | 10% | 15%(1年目)→ 10%(61回目以降) |
| 対象範囲 | 全案件ではない。公式は「全体の約35%がマージン率10%案件で稼働」 | 全員が対象。ただし1年目は15% |
| 向いている人 | 案件単位で手取りを確認して選びたい | 同じエージェントを長く使い続ける |
ここが誤解されやすいポイントです。
- テクフリは「全案件が10%」ではない(公式表記で稼働者の約35%)
- PE-BANKは「1年目から低い」わけではない(1年目は15%)
短期で複数のエージェントを使い分けるならテクフリ、1社で長く続けるならPE-BANK、という整理になります。
そもそもマージン(手数料)とは?
マージンとは、エージェントがクライアント企業から受け取る金額のうち、フリーランスに渡らない差額のことです。

この例では企業が100万円を支払い、フリーランスの受け取りは80万円。差額20万円がエージェントの取り分=マージン率20%です。
正社員の転職エージェントは成功報酬を一度だけ受け取りますが、フリーランスエージェントは稼働している毎月この料率が発生します。上の例なら毎月20万円です。
この「毎月かかり続ける」点が、転職エージェントの手数料との決定的な違いです。
なぜ非公開のエージェントが多いのか
公式に理由が説明されているわけではありませんが、面談で各社に聞いた範囲では次の2点が理由として挙がりました。
- 案件や人によってマージン率を変えているため、一律の数字を出せない
- 公開すると「こんなに取られているのか」と受け取られ、登録前に離脱されてしまう
前者が理由なら、交渉の余地があるということでもあります。実際、単価交渉に応じるエージェントは珍しくありません。
マージンについてエージェントに直接取材した内容は、下記にまとめています。

マージン率で年収はどれだけ変わる?
エンドから月100万円の案件に参画した場合の試算です。
比較の基準は、テクフリ公式が示す「一般的なフリーランスエージェントのマージンは20〜30%と言われており」という表記と、公開2社の10%を使いました。
| マージン率 | 月の手取り | 年換算 | 10%との差 |
|---|---|---|---|
| 10%(公開2社の水準) | 90万円 | 1,080万円 | — |
| 15%(PE-BANK 1年目) | 85万円 | 1,020万円 | −60万円 |
| 20%(相場の下限) | 80万円 | 960万円 | −120万円 |
| 30%(相場の上限) | 70万円 | 840万円 | −240万円 |
10%と30%では年間240万円の差になります。同じ働き方、同じ案件でこれだけ変わります。
ただし後述のとおり、マージン率が低いことと手取りが多いことは必ずしも一致しません。単価そのものが低ければ、マージンが安くても手取りは増えません。
マージンを公開している2社
1.テクフリ|案件単位でマージン10%を確認できる

テクフリは、案件検索に「中間マージン10%」「受注還元率90%」という絞り込みがあるのが特徴です。応募前に手取りの見通しが立ちます。
| マージン | 10%(公式表記で全体の約35%がマージン率10%案件で稼働) |
|---|---|
| 公開案件数 | 23,588件 |
| 平均単価 | 78.6万円/月 |
| 支払いサイト | 案件ごとに明記(30日サイトが中心・45日サイトもあり) |
| リモート案件 | 約80% |
マージン10%の案件だけを狙いたい人は、案件検索で必ず絞り込みをかけてください。タグが付いていない案件のマージン率は非公開です。

2.PE-BANK|続けるほど分配率が上がる

PE-BANK
は報酬受取回数ごとの分配率を全段階公開している唯一のエージェントです。
| 報酬受取回数 | 分配率 | マージン率 |
|---|---|---|
| 1〜12回 | 85% | 15% |
| 13〜24回 | 86% | 14% |
| 25〜36回 | 87% | 13% |
| 37〜48回 | 88% | 12% |
| 49〜60回 | 89% | 11% |
| 61回〜 | 90% | 10% |
出典:PE-BANK公式「契約と手数料について」
12回(=約1年)ごとに1%ずつ分配率が上がり、最大90%になります。
注意点として、1年目のマージンは15%です。テクフリの10%案件より高いため、「PE-BANKが一番安い」という理解は正確ではありません。強みは全段階を公開している透明性と、長く使うほど下がる設計です。
全国13拠点あるため、地方で常駐案件を探す場合の選択肢にもなります。

マージン非公開のエージェントはやめたほうがいい?
結論から言うと、非公開だからダメということはありません。
マージンは「エージェントが受け取る額」であって、手取りを決めるのは単価 − マージンです。マージン10%でも単価が60万円なら手取りは54万円、マージン25%でも単価が90万円なら67.5万円になります。
見るべきなのはマージン率単体ではなく、実際に提示された単価です。
非公開のエージェントに聞くべき3つの質問
- この案件はエンド直(直請け)ですか?
- 間に何社入っていますか?
- 単価の交渉や、契約更新時の見直しは可能ですか?
マージン率そのものを答えてもらえないことは多いですが、この3つは基本的に答えてもらえます。隠しても後で分かることなので、正直に答えるエージェントが大半です。
逆にここを曖昧にするエージェントは、条件面でも不透明な可能性があります。
マージン率より影響が大きい「多重下請け」
マージン率を気にする以上に確認すべきなのが、間に入っている会社の数です。

間に2社、3社と入ると、各社がそれぞれマージンを取ります。1社のマージン率が10%でも、3社通れば手取りは大きく削られます。
しかもこの場合、条件交渉の伝達も遅く、認識のズレも起きやすくなります。
案件を紹介されたら「エンド直かどうか」は必ず聞いてください。これは公開されているマージン率より、手取りへの影響が大きい要素です。
エージェント経由で得られるもの
マージンを「搾取」と表現する意見もありますが、エージェントが担っている作業は次のとおりです。
- 信頼できる案件の紹介
- 面談の段取り
- 単価の交渉
- 契約の締結
- クライアントとの毎月の請求書のやりとり
- 契約中のフォロー・相談
- 案件が途切れないように次の案件を紹介
個人的に大きいのは下線の3つです。
私自身、個人では取引できない規模の企業に参画できたことがあり、これは実力ではなくエージェント経由だからこそでした。案件が途切れて収入がゼロになるリスクを避けられる点も含めて、マージン分の対価は受け取っているという実感があります。
一方で、個人のつながりで受けた案件が失敗した事例も見ています。

よくある質問
Q1.フリーランスエージェントのマージンの相場は?
テクフリ公式が「一般的なフリーランスエージェントのマージンは20〜30%と言われており」と明記しています。
これに対して公開2社は10%(PE-BANKは1年目15%)なので、相場より低い水準です。
Q2.マージンを公開しているエージェントはどこ?
2026年9月時点で、公式サイトに数値を掲載しているのはテクフリとPE-BANKの2社です。
ただしテクフリの10%は対象案件のみ(公式表記で全体の約35%)、PE-BANKは1年目15%からのスタートです。
Q3.マージン率が低いほど手取りは増える?
必ずしも増えません。手取りは「単価 − マージン」で決まるため、単価が低ければマージンが安くても手取りは増えません。
提示された単価そのものを比較してください。
Q4.マージン率は交渉できる?
マージン率そのものの交渉に応じるエージェントは少ないですが、単価の交渉や契約更新時の見直しには応じるところが多いです。
結果的に手取りは変わるので、単価側で交渉するのが現実的です。
Q5.非公開のエージェントは避けるべき?
避ける必要はありません。案件数や単価水準、支払いサイト、サポートで選ぶ価値のあるエージェントは多くあります。
ただしエンド直かどうかと、間に何社入っているかは必ず確認してください。
Q6.支払いサイトもマージンと同じくらい重要?
独立直後はかなり重要です。初回入金まで1〜2ヶ月かかるエージェントもあります。
各社の比較はフリーランスエージェントの支払サイトを比較!最も支払いが早いのは?にまとめています。
まとめ:マージン率は「公開2社」と「エンド直かどうか」で見る
以上、フリーランスエージェントのマージンについて公式情報と面談で聞いた内容を整理しました。
- 公式に公開しているのはテクフリとPE-BANKの2社だけ
- テクフリは案件単位で10%(全体の約35%)、PE-BANKは15%→10%の段階制
- 相場は20〜30%。10%と30%では年間240万円の差
- マージン率より、間に何社入っているかのほうが手取りへの影響が大きい
非公開のエージェントを使う場合も、エンド直かどうかと提示単価を確認すれば判断できます。
まずはマージン率が事前にわかる案件を見てみたい方は、テクフリの案件検索で「中間マージン10%」を絞り込んでみてください。
職種や条件からエージェントを比較したい方は、フリーランスエージェントの評判|最もおすすめな14社を徹底比較もあわせてご覧ください。
各社の個別記事は下記です。







